Filigree & Shadow

読んだこと見たこと考えたこと

ディン・Q・レ展

森美術館

www.mori.art.museum

ベトナム戦争がいやにフューチャーされている、と思ったけれど、まだ40年前程度のことなわけで、当たり前なのかもしれない。

自分自身を掘り下げたりするんじゃなく、「ベトナム人としての歴史」をすごく全面に出して(西洋中心主義等と)戦っている作品が多くてわかりやすい。

ベトナムで見た戦争美術館の様子も蘇る。だけど、戦争美術館の展示のほうが数倍ショッキングだった。

アートは「風化させない」ためにも使えるけれど、「受取可能なもの」にパッケージ化することにも使えるんじゃないだろうか。良くも悪くも。

 

気になったのは、最後の方にあった御用美術家と、それをはみ出して活動した抽象美術家を対比するような展示。まったくディンQレ自身の創作衝動とか、いかにも旧来の「芸術家」的なものは見えてこなかったのだけれど、作家としての彼はどういう人なのだろう。

広告を非表示にする