きがくるわないようにする

読んだこと見たこと考えたこと

飴屋法水

飴屋法水「彼の娘」

不思議な小説だ。小説と言うのも少し違うのかもしれない。 写真が非常に多く、どれも解像度は低い。 作者本人を思わせる男と、その娘が出てくる。娘は 好奇心旺盛に生きている。 自分は半分ホトケだと、ちょっとびっくりするようなことも言う。 作者本人のフ…

飴屋法水「何処からの手紙」の記録

※作品の内容のネタバレに当たるものを含みます。行かれる方は見ないことを推奨。 kenpoku-art.jp ※このガイドは現地に行くと無料でもらえる。 四ヶ所の郵便局に事前に手紙を書き、送られてきた手紙に基づいて各所を訪れるというもの。手紙にはそれぞれ地図、…

飴屋法水 「ブルーシート」の記録

何かを見に、遠出するときは少し緊張する。 もしそれが期待するようなものでなくても、旅行をしたというだけで満足なのか、そうじゃないのか。 お金と時間をかけて遠出することで、たとえどんな作品であっても、見に来てよかったと自分で補正してしまうこと…

飴屋法水 「わたしのすがた」 の記録

わたしのすがた 飴屋法水 F/T09(フェスティバル・トーキョー) 西巣鴨 戯曲や芝居のない演劇。 指定された4か所の家を回る。それぞれの家には誰もいないが、アナウンスのような紙が貼ってあり、誰かがいた「気配」だけが残されている。 1 はじまりの穴 2…

飴屋法水演出「おもいのまま」の記録

とある高級住宅街の一軒家。 周囲の住民がうらやむ優雅な暮らしをしている夫婦がいる。 そんな夫婦のもとへ、ある日「訪問者」が現れた。 チャイムの音を聞きドアを開けると、立っていたのは男二人。 彼らは、最近この町で起こっている連続強盗殺人事件を取…