読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Filigree & Shadow

読んだこと見たこと考えたこと

飴屋法水「何処からの手紙」鑑賞メモ

※作品の内容のネタバレに当たるものを含みます。行かれる方は見ないことを推奨。 kenpoku-art.jp 四ヶ所の郵便局に事前に手紙を書き、送られてきた手紙に基づいて各所を訪れるというもの。手紙にはそれぞれ地図、各所の風景が写ったポストカード、それから物…

10万時間

を費やせば、それなりのものができるようになるのだという。 うろ覚えだが西尾維新は対談で、「10万時間を費やしたら、次はもう20万時間を費やすしかなくなる」と話していた。 どうして何かができるようになりたい、と願ってしまうのだろう。 そうやって…

ディン・Q・レ展

森美術館 www.mori.art.museum ベトナム戦争がいやにフューチャーされている、と思ったけれど、まだ40年前程度のことなわけで、当たり前なのかもしれない。 自分自身を掘り下げたりするんじゃなく、「ベトナム人としての歴史」をすごく全面に出して(西洋中…

サイ・トゥオンブリー@原美術館、特に期待していなかったけれどとても良かった。 抽象表現主義、であったり、神話の名前がいちいちついていたり、なんとなく底深そうな体裁はもとより、カラー作品の色の組み合わせがとてもきれい。 単純な感想だけれど、見…

楽をしたい、というのは限られた条件下の欲望だと思う。 そうじゃなかったら、努力をしてしまったほうが楽だ。 少なくとも前に進んでいるような、ポジティブな気持ちにはなれる。何かまだ余地がある、変えられる、と感じることにかなり気分は左右される。模…

小山田二郎展がすごい

地味に素敵なキュレーションで知られる府中市美術館で、また最高な展示を見た。 小山田二郎展。 最初に彼の作品を見たのは、何かの企画展の時に小部屋に展示されていたものだった。ゆめにっきに出てくるような鳥女の異様な絵に、すぐにノックアウトされて検…

本当にそれを選んだのか(『職業としてのAV女優』)

AVは人気職業になった、という点からその仕事の現状や苛酷さを説明している新書。 アドラーの後にこの本を読むと、なかなかうんざりしてくる。これこそあきらかに意志の結果ではなく、背景にあるのはどう考えても貧困である。 AV女優が人気職業になり、容姿…

選べると選べないの間(『アドラー 人生を生き抜く心理学 』)

アドラーの思想は、おおまかに言えば目的論である。 あの人のルーズな性格が嫌だから付き合わなかった、のではなく、付き合いたくなかった→だからルーズな性格だという理由をあとから付けた、と考える。 この考え方のいいところは、人間の意志を最大限評価し…